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---アメリカへ駐在されたのはいつですか。
1989年に駐在員として初めてロサンゼルスに来て、92年まで滞在しておりました。その後日本に帰り、2004年3月にまた戻って参りました。
---御社の概要について教えてください。
弊社では只今2種類の商品を販売しております。1つはKIRIN ICHIBANといって、日本でいう一番搾り、もう1つは日本で販売されていないKIRIN LIGHTという商品です。それ以外に、日本で生ビールと言われるICHIBAN ON TAPという樽生もレストランなどに販売しております。KIRIN LAGERも一昨年までは販売していましたが、アメリカのビール市場におけるシェアが少なかったので、中止にしました。キリンビール全体の販売数はアメリカ全体で約170万から180万ケースですが、実はこれは日本の1つの県内の販売数より少ないんです。アメリカのビール市場の中で輸入ビールのシェアは約10%で、ハイネケンでさえ3%しかないんです。ですから日本のビールのシェアは本当に小さいんですよ。また、品種が少ない方が集中したサービスを消費者にお届けできるということで、2品種に限定しました。
---御社の商品の美味しさの理由は何でしょうか。
美味しさの理由は、商品を製造後すぐに新鮮な状態で消費者に届けることの出来る、当社の流通ルートですね。ビールは新鮮さが命ですので、店頭に置かれた商品の頻繁な入れ替わりが必要となります。そこで、当社は、50%を上回るマーケットシェアを持つバドワイザーの卸業者を流通ルートとして使っています。バドワイザーは品質管理が非常に厳しくて、製造後基準以上の日数を経過した商品は店頭から撤去するというルールがあります。本来バドワイザーの卸業者は、他会社のビール販売ができませんが、当社は提携することが出来まして、バドワイザーの強い流通ルートを活用して、新鮮な商品を多方面へ素早く配送することが可能になりました。
---大変なビジネスのようですが、現在日本のビール業界はアメリカ内ではどのような状況に置かれているのでしょうか。
厳しい中でも長年アメリカで販売を続けているのは、日本のビール業界が日本食レストラン業界と非常に密接に関係しているからなんです。アメリカ内の日本食レストランの数は、毎年約10%ずつ伸びていますが、それに伴って日本のビールの需要も約10%ずつ伸びています。この調子で日本食がメキシコ料理やイタリア料理のような規模で全米に浸透すれば、自ずとビール会社にとってもアメリカでの販売は希望の持てる市場となるわけです。各卸業者や食品メーカーは以前から少しずつ、日本食を全米に広める活動を行っていたのですが、今年は関連業界が協力し合って、10月27日から11月5日まで、「寿司&和食祭り」というプロモーション活動を行いました。まず第1回目として、日本食が浸透している南カリフォルニアの500店の日本食レストランにご協力いただき、店内にお祭りの飾り付けをして、いろいろな商品が当たるスクラッチカードを来店されたお客様に配りました。三菱自動車さんからはECLIPSE、全日空さんから日本行き往復チケットなど、豪華な賞品が当たる楽しみを持ちながら、アメリカ人のお客様に日本のビールを含め、日本食を楽しんでいただこうという企画でした。将来、全米にこのような活動を広げていくことが夢です。
---塚原さんが責任者として力を入れていることはありましたか。
関連業界が団結して日本食を全米に広めるキャンペーン「寿司&和食祭り」では委員長をしております。それと、私はねぶた祭りをアメリカに持ってこようと思っています。皆さんはテレビでは見たことあるかも知れませんが、実際に観たことがある方は少ないと思います。
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